勝利の翼(仮題)創刊号


2011.6.23  PDF版はこちら

日本航空の不当解雇撤回をめざす京都支援共闘会議


・発行 京都市中京区壬生仙念町30-2ラボール京都5F 京都総評気付 075-801-2308 FAX812-4149



京都の支援共闘いよいよフライト!

一日も早い空の安全と整理解雇四要件を守り抜くために!

6.21JAL不当解雇撤回京都支援共闘結成、稲盛会長要請一日行動も成功


<稲盛和夫会長の地元京都から>

天も味方をした。6月21日、おりしもの豪雨予報をはねかえし、晴れ上がった京都盆地でひときわ人目を引く30人を越すキャビンアテンダントとパイロットの一団、そして赤いのぼりや旗を持つ多数の支援労働者・市民が、都大路を北に南に駆け巡った。
この日、早朝7時45分、京都市伏見区京セラ本社前出勤社員への宣伝行動を皮切りに、「日本航空の不当解雇撤回をめざすJAL稲盛会長要請一日行動」を京都で展開した。晩には京都の労働界の本拠地である京都市中京区・ラボール京都ホールにおいてこのJAL大量解雇争議を支援する京都支援共闘結成集会ももたれた。地方の支援共闘組織としては、三都道府県目である。主催したのは、京都総評に事務局を置く「日本航空の不当解雇撤回をめざす京都支援共闘会議準備会」。
昨年大晦日に強行されたJAL165名の不当解雇攻撃に対して原告団も結成され、裁判も二原告団とも三回ずつ進行してきたが、この解雇を強行した首謀者であるJAL稲盛和夫会長(京セラ創業者=名誉会長)に、拒否し続けている原告との直接交渉等を求めたものであった。

男女二つの原告団の団長をはじめ当該から35人が入洛された。

 JAL乗員原告団(男性=パイロット)13人、JAL客乗原告団(女性=キャビンアテンダント)18人、航空連2人(津恵正三事務局長他)、日航乗員組合1人(吉田全副委員長)、現役乗務員1人(機長)
京都総評などは、昨年のクリスマスイブの朝の出勤社員への宣伝行動からこの争議支援を取組み、京都としても稲盛会長の居住地であり彼が活動の基地としている地元として、かねてより最大限の取組みをしたいと考えていたものである。京都の資本家・経営者が不当労働行為をはたらき、全国の労働者・労働組合にご迷惑をおかけしているのは京都の労働運動の恥である、と。

 京都支援共闘結成集会終了後、京都市中京区四条通り錦小路上るの全国一般の仲間が頑張っているウィズユー(旧・スター食堂)で大交流会が満席の82名参加で開かれた。京都総評・横田幸三郎常任幹事(国労京滋副委員長)と同・中本常任幹事(全厚生闘争団所属)のユニークな底抜けに明るい司会で、JAL原告団一人一人の発言(特にキャビンアテンダントの方)を求め、京の夜はJAL原告団の団結を深める夜ともなり、ふけていった。

 愛媛から夜行バスで朝京都に着いて一日行動し、その夜また夜行バスで帰る女性の原告団員、福岡からバスで参加したパイロットの原告など久々に顔をあわせた仲間もいた。

 結成集会ロビーには、争議団のバッチ販売コーナーとともに、檄布を並べて参加者に記入していただいた。私は「必ず勝って職場に戻り、私を飛行機に乗せてください」と書いた。                (I


<都大路を東奔西走>

 原告・当該労組メンバーは、前夜の大阪での集会・交流会での疲れもいとわず、朝7時過ぎには宿泊ホテルに京都総評役員の5台での車の出迎えにスタンバイ。伏見区の名神南インターチェンジ近くの京セラ百メータービルに10分ほどで到着。すでに支援の地域労組の方々が待っている。「きょうは何かあるんですか」と京セラ社員がとんでくる。「稲盛和夫さんにJALの首切り撤回を要請に来た」と。「朝宣」の終了後、ラボール京都会議室で9時半より京都総評常任幹事会が開かれ、四人の原告団代表が挨拶・要請をされた。「ILOに行きましたが、みなさん争議の内容はご存知で、今の局面・状況を言ってくれとのことでした。そして、国労が解決レセプションを終えた後で、『日本の経営者は国鉄争議が終わったら、今度は日航の解雇をやるんですか!』と、非難していました。」と。すでに国際的関心を集める労働争議となっている。
 午後からは1時半より、京都市繁華街の烏丸通、高辻通から四条通までに、JAL原告団やJALCCUのカラフルなノボリがたなびき、夕方の京都駅前宣伝合わせて、2千枚のこの日に向けて作製したビラが市民の関心を集めてはけてしまった。マイクでキャビンアテンダントの組合員が「市民の皆さん、京都で有名な稲盛和夫氏が・・・」と訴え、路地裏を宣伝車で流す。

<ベテラン切ったらあかんがな、そして小部屋を用意していた京セラ本社>

 午後三時より京セラ本社前にまた移動して、大宣伝行動と稲盛会長への要請行動。東京から駆けつけられた全労連・大黒作治議長と全労協・金澤壽議長始め、東京・大阪からご参加のたくさんの支援の皆さんも一緒だ。雨上がり、かなり蒸し暑く日照りも厳しくなる。
 岩橋祐治京都総評議長、大黒・金澤両議長、JAL不当解雇撤回裁判原告団・山口宏弥団長と力強い訴えが続く。そして挨拶の四人と大阪支援共闘・仲村事務局長とJAL原告・当該全員で要請団を編成し、京セラ本社に向う。40人近い大要請団が「入れる、入れるな」で押し問答しているもよう。支援組織も励ますために次々マイクを握る。東京海上日動の争議勝利をした全損保の仲間、自立労連・田中啓司委員長、大美堂争議を闘いぬいた全印総連京都地連の奥田さん、大阪からたくさんの仲間とともに参加された大阪全労協・高橋事務局長そしてJAL原告団のパイロットやキャビンアテンダントの方々。要請団は6人にしぼって社内に入り、要請書を京セラ総務部次長に手渡し要請してきたとのこと。本年2月22日の「京都争議支援総行動」で第一回要請行動の経験をして、小さな部屋を用意していたとのこと。前回は「入れる、入れるな」で一時間かかったから、“少し前進”か。岩橋京都総評議長の要請報告の後、内田妙子・JAL客乗原告団団長の訴えと当該の発声によるシュプレヒコールでこの場は結んだ。
 さらにまたかんかん照りを10分以上歩き、地下鉄移動してJR京都駅前。毎月16日の国鉄闘争宣伝を昨秋まで217回重ねた京都タワー前で、京都総評・山縣哲也常任幹事の司会で、岩橋・大黒・金澤・山口・内田の五人の訴え、長い長い横断幕をひろげるJAL原告団、世界中からの観光客が注目してビラを受け取る。タクシー運転手も「ベテラン切ったらあかんがな」と。

<いよいよ京都支援共闘の旗揚げ>

 18時半、京都市中京区のラボール京都ホールに満席の二百人を越す労働者・市民が参加し、「日本航空の不当解雇撤回をめざす京都支援共闘会議結成集会」が開かれた。司会は二人。JAL客乗原告団・鈴木圭子事務局次長は一日の早朝からの京都総評の取組みに謝意を表された。もう一人の司会、京都総評・稲村守事務局次長は26年前から工場閉鎖全員解雇攻撃と闘った神奈川県川崎市の仲間を支援する闘いで京都総評は四年間京セラ・稲盛と闘い、22年ぶりの稲盛との闘いであることを紹介した。
 そして主催者挨拶を京都総評・岩橋祐治議長が行い、政府を引き出して解決させた国鉄闘争の意義を述べながら、国鉄闘争の果たしえなかった“日本労働運動再生”を全労連・全労協議長がそろったJAL争議支援闘争で果たそう、稲盛氏を今日を契機に追い込もうと訴えた。

 連帯挨拶は五人。全労連・大黒作治議長は、「整理解雇四要件を大企業・政府が一体となって蹂躙するという攻撃だ。国民支援共闘が昨年末に結成され、7月7日に総会を持つ。全労協議長と全労連議長が連名して闘うのは、結成以来22年にして初めてで、共闘が広がっている。空の安全を共同の闘いで国民的なものにしていこう。裁判を勝ち抜き、彼ら、彼女らを職場に戻そう」と。
全労協・金澤壽議長は、「3.11にちょうどJALの裁判が終わった瞬間に大地震が起き、まさに将来を予測させるような出来事だった。JALの闘いは人権回復の闘いだ。労戦は不幸にして分かれ、戦線は縮小してきた。国鉄闘争は敗戦処理の中から何とか光明を見出そうとしてきた闘いだ。日航の闘いは、国鉄闘争やかつての三池の闘いに匹敵する闘いだ。全労連・全労協力を合わせ活路を開こう。日本労働運動再生の闘いがJAL争議。京都における支援共闘の組織作りに学んで全国に広げる」と。
JAL争議大阪支援共闘・萬井隆令代表委員は、「経済的に支援することが大事。空を飛んでる人も霞を食って生きていけない。企業に対するデモなどは相当こたえる」と30年前の三菱資本相手の千代田総行動の効果を挙げられ、またJR相手の勝利解決できたが23年もかけてしまった国鉄闘争にもふれながら「判決待ちではダメ」と運動の力で、団交で解決することを訴えられた。続く自由法曹団京都支部・佐藤克昭幹事長も稲盛「迷言集」を紹介されながら、裁判待ちでなく運動での解決を強調。新婦人京都府本部・森下総子会長も仲間が飛行機に乗ったとき、JAL争議を報じた機関誌を客室乗務員に示したら目をきらっとさせて「私たちの先輩が頑張っているんです」と応えた体験を紹介し、運動の職場内外での広がりを訴えられた。

また、京都の闘う仲間の紹介と発言では、京交運・中村幸道副議長、京都公務共闘・田村治子事務局長、労働者性否定と闘うJMIUビクターアフターサービス分会・岡野信幸書記長、地域での労働相談・争議に奮闘するきょうとユニオン・玉井均委員長(文書メッセージ代読)、綾部トステムで過労死させられた22歳の無念をはらす中田ネット・奥西史樹会長、全厚生闘争団京都の15人を代表して谷口務団長が挨拶した。京都農協争議を闘う京都府農協労連、大久保自動車教習所争議を闘う京自教労組、自交総連キャビック労組も紹介された。

続いて京都総評・梶川憲事務局長から提案があり、署名・物販・バッチ販売や毎月1日に夕方京都駅前宣伝行動を交運の仲間と共同で実施すること、稲盛会長への大衆的要請行動を強化すること、役員は脇田滋・龍谷大学教授を代表世話人として今後広く呼びかけ世話人をつのり、事務局長に梶川とこの日の司会の鈴木・稲村を事務局次長とし、佐々木眞成京都総評副議長を責任者とする京都総評権利・争議のメンバーとJAL原告団で事務局を担い、事務局は京都総評に置くことを提案し、採択された。「空を飛ぶ皆さんも、しばらくは地をはう努力を」と。


 京都支援共闘結成を受けて、カンパ・檄布が山口・内田両JAL原告団長に京都総評・岩橋議長と佐々木副議長から手渡された後、35人のJAL原告団・当該労組員がいよいよ登壇。全員の自己紹介の後、JAL客乗原告・内田団長は「年齢で切られ、病気理由の被解雇者には30代もいる。解雇の前三ヶ月間はフライトからはずされ、苦しく腹立たしい毎日だった。72名の原告団を結成して、国民支援共闘も結成していただき、日本全国の労働者、女性の皆さんの連帯を肌で感じている。原発問題など、大企業の利益第一が国民の不安をもたらしている。日本航空しかりである。これを変えるため、明るく元気に原告一丸となって闘いたい」とすばらしい挨拶。続くJAL原告・山口団長は「稲盛会長に一つだけ感謝している。それは、私たちパイロットは空の上から世の中を見てきたが、首を切られてやっと世の中が分かった。先日も会議で『どうしてこんなにたくさんの労働組合・団体の皆さんが支援してくれるのか、教えてください』と言われた。整理解雇四要件の問題と空の安全の問題に直結しているからだ。裏切ることなく、勝つまで闘います。よろしく」と挨拶。そして京都総評・佐々木副議長が「整理解雇四要件への攻撃である以上、すべての労働者の闘いであり、京都はその責任者の稲盛がいるので、再び大空で国民の安全が守ることが出来るよう闘いぬく」と閉会挨拶した。

最後は国労近畿地本・林昭男青年部長の力強い発声による全員団結がんばろうで結んだ。(了)





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